精神保健福祉士は、精神疾患を抱える人や家族の相談に乗って、社会に出る手助けをする仕事です。看護師とは別の資格が必要になりますが、医療と福祉にまたがる幅広い知識を手に入れられるのが魅力。どんなお仕事か、くわしくお伝えしていきます。
精神保健福祉士は、医療施設で、総合失調症、認知症、アスペルガー症候群などの患者のケアを行います。患者本人と家族の相談に乗り、献身的にケアをしながら社会復帰までを見届けるのが主な務め。他人の多彩な人生に大きく関わる職業でもあるので、自分自身も人として大きな成長が望めるでしょう。
特定の診療科で働く看護師と比べると、精神保健福祉士は、医療、保険、福祉、司法施設など、幅広い分野と連携して仕事が行えます。看護師時代に比べて視野が広がったという人も。精神保健福祉士をきっかけに、さらなる道に進む方もいます。
精神保健福祉士には国家資格が必要ですが、学歴によって必要な実務経験が変わってきます。福祉系の4年生大学で指定科目を履修していれば、試験に合格すればOK。それ以外の場合は、一般養成施設で1年以上勉強をしたり、実務経験などが必要。スクールによっては、看護師は受講料が安くなるところなどもあるので、希望の方は探してみると良いでしょう。
就職先は、総合病院や精神病院などの医療機関、精神福祉保健センターなどの行政機関、精神障害施設の大きく3種類があります。資格を取ったら、これらの施設の常勤や正社員の求人に応募しましょう。とくに都心部での需要が大きく、資格さえ取れば就職に困ることはないともいわれています。
精神疾患をもつ方と向き合う職業のため、経験の浅いうちは、コミュニケーションに苦戦するかもしれません。異なる相談者の悩みを深く理解するのは、想像以上に大変なもの。根気良く話しを聞くことができて、人のためになりたいと思える人が向いています。
月2万円の資格手当、週休2日
患者さんが元気に社会復帰してくださると、心から良かったと思います。ご家族の方の力になれたと感じたときもやりがいを感じますね。待遇は病院職員としてのお給料に、月2万ほどの資格手当てがつきます。 お休みは週休2日くらいです。
※参照元:Career Garden(http://careergarden.jp/seishinhokenfukushishi/review/0001/)
人の言葉の裏を読める人が向いている
人の言葉の裏を読むのが苦手、集中力はあるが俯瞰的に物事を捉えるのが苦手、計画性がなく刹那的に生きてきたアドリブが苦手。これらの要素に複数当てはまる人の場合、精神保健福祉士は厳しいかもしれない。
※参照元:honne.biz(https://honne.biz/job/r1070/)
精神保健福祉士は、相手の人生に関わり、寄り添う仕事。繊細な心の動きまで読み取れる人が向いているのではないでしょうか。他にも看護師資格や経験を活かせる仕事があるので、まずは適職診断で自分に合った進路を探してみませんか。