看護師からケアマネージャー(ケアマネ)を目指す人は多く、これまでにケアマネージャーの試験を受けて合格した看護師の割合は、全体の24%と群を抜いています※。看護師からケアマネになるにあたって知っておきたい基礎知識やかかる費用をまとめました。
※厚生労働省「第21回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187425_00003.html)
介護が必要な方が「要介護認定」を受けて介護保険のサービスを受けられるように、ケアプラン(サービス契約書)の作成やサービス事業者との調整を行うのがケアマネージャーの仕事。書類の作成には専門的な知識が求められるため、ケアマネージャーは介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。
ケアプランは、利用者一人ひとりに合わせ、どのような介護サービスがいつ必要なのかを記した計画書のこと。ケアマネージャーは、本人や家族から聞いた話をもとにアセスメント(課題分析)を行い、ケアプランを作成します。このアセスメント能力がケアマネージャーになるにあたってとても重要なのです。
介護サービス開始後は、サービスがきちんと提供されているか、サービスが利用者に合っているかなどを、定期的に施設へ訪問してモニタリングを行います。このほか、事務所に対して介護給付が行われているか、国民健康保険団体連合会に必要書類を提出するといった重要な業務も担います。
ケアマネージャーには、居宅ケアマネージャーと施設ケアマネージャーがあります。居宅介護支援事務所に勤める居宅ケアマネージャーは、自宅で生活する利用者をサポートし、施設ケアマネージャーは老人ホームなど施設で生活する利用者をサポート。実施する介護サービスは多岐にわたるので、自分に合った職場選びが大切です。
認知症、老老介護、虐待、経済的な事情などを抱えた利用者など、ケアプランの作成が難しいケースが多々あります。ケアマネージャーの人数が少ないため、一人あたりの仕事量が多く、その割には賃金が安いということも。
看護師からケアマネージャーになる場合、歯科医や看護師など国家資格等に基づく業務にて、5年以上かつ900日の実務経験があれば受験することができます。そのため、看護師を辞めてすぐに試験を受けることも可能。ただしケアマネージャーは、介護系の資格の中でも難しいといわれているので、何の準備もせずに合格できるものでもありません。
通信講座の場合、期間は2~6カ月で、かかる費用は20,000~70,000円。通学する場合、数日~数週間のコースで70,000~170,000円と、受講する内容によって幅があるのも特徴的です。
その人らしい生活を考えて
書類を作成できるやりがい
高齢者福祉の仕事に思い入れがあり、いつも利用者がそばにいるという環境の施設ケアマネージャーの仕事を選びました。利用者の普段の様子を知ることができるので、それを踏まえて「その人らしい生活」を考えながら計画を作成することができます。
※参照元:高津 山桜の森(https://shuhokai.or.jp/yamazakura/interview-cm.php)
ケアマネージャーは「人を学ぶ」仕事
ケアマネージャーの仕事は、さまざまな症状を抱えた利用者の方ひとりひとりを知り尽くして、オーダーメイドの最良のケアプランを作成することです。それは、「人を学ぶ」仕事であり、それがやりがいでもあると思います。
※参照元:介護求人ナビ(https://www.kaigo-kyuujin.com/oyakudachi/oubo/47725/)
正解がないので臨機応変な対応力が必要です
ケアマネージャーには、臨機応変な対応力が求められます。とくに認知症の方の場合、安全に、健康に暮らしてもらうための方法を考えます。正解があるようでないので、悩みもありますが、やりがいもあります。
※参照元:介護求人ナビ(https://www.kaigo-kyuujin.com/oyakudachi/oubo/47583/)
介護支援専門員実務研修受講試験
厚生労働所にて、ケアマネージャーの試験を取りまとめています。
看護師の経験を活かせるそのほかのお仕事は…