鍼灸師は、年齢による制限がなく、長く働くことができることから、社会人になって、他業種から転職してくる人が多い職業だといわれています。看護師の西洋医学知識と東洋医学を組み合わせることで、治療の幅がより広がるかもしれません。
鍼灸師とは、鍼と灸を使って人間の身体が持っている自然治癒力を高めることを目指す、国家資格を有する医療職です。ステンレス製の極細の鍼を経穴や反応点に入れて刺激を与えたり、もぐさによって熱を与えることで体の不調にアプローチします。
鍼灸師を目指すための専門学校や大学に入学するのは20代の学生だけではありません。受験資格に年齢制限がなく、手に職をつけて長く働くことができる仕事のため、他の分野の大学を卒業して社会人になってから鍼灸師を目指す人も多いようです。
看護師や理学療法士には認められていない開業権が認められている数少ない職業です。国家資格を取得できれば、自分のやりたい仕事に合わせて鍼灸院を開業することが可能。最終的に目指せる目標があると、やりがいが大きいのではないでしょうか。
鍼灸師は鍼灸院での勤務、独立開業が可能なことはもちろん、介護や医療、エステなど幅広い分野で活躍することもできる仕事。最近はスポーツ業界でも需要が高まっており、進路がとても多様化しています。
専門職ではあるものの、安定して稼げるかは自分次第。幅はありますが、鍼灸師の月収は24万円※ともいわれています。鍼治療を受ける人が少ないため、開業するなら集客に苦労しないよう経営スキルを磨くことも必要でしょう。
※参照元:はたらいく(https://www.hatalike.jp/ct/research/n0023/index.html)
鍼灸師になるためには、「はり師」と「きゅう師」の2つの資格を取得する必要があります。どちらも受験には「3年制または4年制の養成学校を卒業していること」が要件となっているため、最低でも3年の期間がかかります。授業料は学校によって異なりますが、1年間の授業料は120~150万円程度なので、授業料を含めて3年制で400~500万円、4年制で500~600万円というのが相場。
月の残業は100時間、
手取りで25万円ほどでした
国家試験の勉強では、361個もあるツボの種類を覚えるのが大変でした。私は新卒で漢方内科クリニックへ就職したのですが、月の残業が100時間で月給は手取りで25万円ほど。そのクリニックではどんどん施術を経験させてくれたので、それはよかったですね。
※参照元:jobMedley(https://job-medley.com/tips/detail/982/)
患者さんの笑顔がなによりもやりがい
なかなか外出できなかった患者さんが、施術を通して家族で遊びに出ることができたという話を聞いたり、施術中に悩みを打ち明けてくれて、施術が終わる頃には笑顔になってくれたりすると、この仕事の目的を感じることができます。
※参照元:iCure公式HP(https://icure-tech.co.jp/recruit/person/54)
訪問での施術は患者さんにも
喜んでもらえてます
来院するのが大変だと言っていた患者さんの話を聞き、訪問での施術に興味を持ちました。患者さんの症状が軽くなった時はもちろんですが、患者さんに施術が楽しみと言ってもらえると、やりがいやうれしさを感じますし、がんばろうと思えます。
※参照元:アイリス治療院公式HP(https://irisclinic-staff.net/members/小崎-玲臣(鍼灸師))
鍼灸師は、最短でも3年間、専門学校や大学で技術を学び、国家試験に合格をする必要があります。
公益社団法人日本鍼灸師会は、鍼灸医学の啓発活動や鍼灸師向けに研修を実施するなど活動を行っています。
看護師の経験を活かせるそのほかのお仕事は…