医療について専門的な知識が求められる医療事務の仕事。看護師から医療事務を目指す場合、医療の知識だけでなく業務に対する理解が周りのスタッフよりも優位なはず。看護師の経験をしっかり業務に活かしたいという方には、おすすめな資格です。(※医療事務は無資格であっても就職が可能です。)
病院やクリニックにおける事務全般を担う医療事務。医療事務は、窓口で診察券を確認したり、診察料を受け取ったりする業務のほか、診療報酬明細書(レセプト)を作成します。入院施設がある病院の場合は、入院する患者と医師、看護師をつなぐ「病棟クラーク業務」という仕事もあります。
医療費の計算は、厚生労働省が定めた点数によって計算するため、医療についての専門的な知識が求められます。そのため、一般事務とは別に医療事務という名称がつけられているのです。また、一度、医療事務の仕事を覚えると、結婚、出産、育児などのブランクがあっても復帰しやすいということもあり、女性に人気の仕事です。
「事務」という名称がついていますが、医療事務はデスクワークだけではありません。病院の窓口として患者さんと接することの多い仕事なので、病気やケガで辛い思いをしている患者さんへの思いやりや気遣いも求められます。また、患者さんだけでなく、看護師や医師とのコミュニケーション力も必要。
医療事務は、病院やクリニックはもちろん、調剤薬局や医療事務の会計ソフトを制作するような会社でも活躍することができます。看護師としての経験があった方が有利ですが、基本的には学歴・経験を問いません。いくつになっても資格を目指せるため、40代・50代の方が受講するケースも珍しくない※ようです。
※参照元:日本医療事務協会(https://www.ijinet.com/about/iryojimu.html#p4)
受付業務のほか、診療費の計算やカルテの管理など業務の内容が広く、覚えることがたくさんあります。また、病気やケガによってナーバスになっている患者さんも多く、対応には細心の注意が必要です。
基本的に、医療事務は資格がなくても就職が可能な仕事。しかし、資格を持っていることで即戦力として働くことができます。
医療事務を通信講座で学ぶ場合、1~6カ月ほどの受講期間と数万~数十万円が必要。総合的な専門学校で学ぶのであれば、年間100万円の費用と半年~2年の期間を要し、民間の専門学校の場合は数十万円程度の費用がかかります。
身に着けた知識が仕事で大活躍
外来の受付業務を受け持っていますが、身につけた知識が仕事で役立っているので、自信を持って仕事をすることができます。元気になった患者さんに「ありがとう」と言ってもらえるとこの仕事に就いてよかったと実感します。
※参照元:技能認定振興協会(https://www.ginou.co.jp/voices/kimura-atumi.html)
基本的な知識を持っていると
自信をもって取り組める
ずっと続けられる仕事をしたいと思い、医療事務の仕事を目指しました。実際、仕事に就いてみると、覚えることや調べることが多く驚きましたが、基本を身に着けていたので、実践的な知識も吸収しやすく、自信を持って取り組めています。
※参照元:技能認定振興協会(https://www.ginou.co.jp/voices/tamura-tomoko.html)
先輩やドクターに質問しながら
成長できています
病院の勤務経験はありませんでしたが、資格を取り、総合病院に就職することができました。患者さんからいろいろ質問されますが、先輩やドクターに確認しながら対応していくうちに、自分の知識も広がり、患者さんの役に立つアドバイスもできるようになりました。
※参照元:技能認定振興協会(https://www.ginou.co.jp/voices/kamiji-mio.html)
診療報酬請求事務能力認定試験
日本医療保険事務協会では、診療報酬請求事務能力認定試験を行っています。
看護師の経験を活かせるそのほかのお仕事は…